入れ歯のケアはポイントを抑えれば簡単です。でも、間違った方法でケアすると入れ歯だけでなく、自分の歯にも悪影響を及ぼしてしまうので注意が必要です。
入れ歯専用のブラシもありますが、普段使用している歯ブラシで構いません。今使用している歯ブラシを入れ歯専用にするとよいでしょう。
歯ブラシでブラッシングする際、歯磨き粉は使用しないで下さい。入れ歯の表面はプラスチック製ですので、歯磨き粉に入っている研磨剤で表面が削れ、ばい菌の温床になります。もし使うのであれば、食器用洗剤がお勧めです。研磨剤が入っていないので表面に傷も付きません。
バネが付いている部分入れ歯は、特にバネの部分をよく磨いて下さい。バネの部分が汚れていると、それを支えている歯がむし歯や歯周病になりやすくなります。小さなバネですので汚れが見えにくいですが、丹念に磨きましょう。
洗面台などで入れ歯を落として壊れた場合は、ご相談下さい。修理してお返し致します。
入れ歯のバネを支えている歯をよく磨いて下さい。
普段はバネがかかっていて汚れやすいところです。ブラッシングでむし歯や歯周病を予防しましょう。
歯と歯の間はフロスか歯間ブラシでキレイにしましょう。歯ブラシだけで落ちる汚れは歯の汚れの60%くらいです。歯と歯の間にかなりの汚れがありますので、フロスか歯間ブラシを使いましょう。
フロスは歯と歯の隙間が狭い箇所に、歯間ブラシは歯と歯の隙間が広い箇所に使用して下さい。使うだけ、むし歯や歯周病を予防できます。
就寝時は、総入れ歯ははずして下さい。部分入れ歯は付けてもはずしても結構です。外してお休みになる時は、入れ歯は乾燥に弱いので、水につけておいて下さい。特に小さな入れ歯をお使いの方はなくしやすいので、ティッシュなどにくるんで無くさないようにするか、お口の中に入れておいたほうが良いかもしれません。
入れ歯がはずれやすい時は、当歯科医院にご相談下さい。バネや噛み合わせを調整するだけではずれにくくすることが出来ます。
様々な事情により歯がなくなってしまった場合、 部分入れ歯や総入れ歯などを装着することになります。
健康保険適応の場合は使用できる素材に制限がありますが、 自費診療の場合は素材の制限がなくなり、さらにフィット感の良い入れ歯にすることが出来ます。
当院では患者さんのご要望にそって、最適な義歯をお作りします。
金属のバネを使用していない入れ歯です。
見た目にも気付かれにくく装着感にも審美的にも優れています。最大の利点は他の歯への負担が少なく、入れ歯装着によるお口の中の変化を最小限にできる点です。調整が困難というデメリットがあり、どこの医院でも出来る。というものではありません。
金属アレルギーの方にも安心してご使用して頂ける入れ歯です。当歯科医院で作製させていただくノンクラスプデンチャーは、保証も含めてアフターケアにもしっかり対応しますので安心してお使いいただけます。
金属を使用することで強度が増し、保険の入れ歯より壊れにくいです。また食べ物や飲み物の冷たい・温かいがすぐ伝わるので美味しく食事をいただけます。さらに薄く作れるのでフィット感が増します
「歯の頭の部分がむし歯により崩壊したが、根だけは残りしっかりしている」、「残った根は絶対抜きたくないし、利用できるならしてほしい」などのご要望にお答えできるのがこの方法です。バネの代わりに磁石の力で固定する入れ歯で、ぴったり吸着します。
残った根に「磁性金属」を取り付け、入れ歯に「小型磁石」を埋め込み、この2つで固定します。同じく金属を使用するインプラントと違う点は、残った自身の根を使用する点であり、「最後まで自身の歯で食事をしたい」という希望をお持ちの方に最適です。
磁石は人体に影響はありませんが、MRIなどの検査をされる際は取り外す事があります。
詳しくは担当医にお問い合わせ下さい。
レジン床とは、ピンクのレジン(プラスチック)でつくられた一般的な入れ歯です。保険でつくれ、入れ歯の調整や壊れた場合の修理が比較的簡単です。入れ歯を新しく作った当初は、どうしても違和感や粘膜にあたるところなどがでてきます。
レジン床の入れ歯は、修理・改良が簡単にできますので、こういったトラブルにも迅速に対応できます。
入れ歯を入れたいけど、保険がきくものが良い。 はじめての入れ歯でしっかり使えるか心配などという方におすすめの入れ歯です。
入れ歯は貴方のお口に合わせて作られています。しかし、初めて入れた場合は違和感を感じることでしょう。大切なのは慣れと練習です。
初めて入れ歯をはめる際は水で一度濡らしてください。 入れ歯のはめはずしは、丁寧にゆっくりとしてください。 慣れると簡単にできるようになります。
初めは違和感が出て、外したくなりますがまず、1日は我慢してください。代表的な症状として唾液が出やすくなる歯や歯ぐきが締め付けられるような感覚が出る話しにくい吐き気がでるなどがあります。
これらの症状は2~3日で消えていきます。しかし、強い痛みや症状が出るようであれば担当医までご連絡ください。
患者さんが安心して使えるようになるまで、丁寧かつ根気よく調整を重ねてまいります。入れ歯は異物ですから馴れないのは当然ですし、不安だと思います。一緒にその不安を解消し、食べれる喜びを実感できるよう頑張りましょう。
お口の中の粘膜やあごの骨の形は日々微妙に変化していきます。入れ歯もそれに合わせて定期的な調整が必要です。
緩んでガタついた入れ歯は不便で見た目も悪いので年に3~4回は定期検査をお受けください。