「歯の根の治療」「歯の神経の治療」は専門的には「根管治療」「歯内療法」といいます。
むし歯が進行してしまい細菌が歯の神経(歯髄)に達すると、「冷たいもの・熱いものがひどくしみる」「かむと痛い」「何もしなくても痛い」「歯ぐきが腫れてくる」といった症状がでてきます。このような場合、そのまま放置しても決して治ることはありません。
当院では、専門的な知識と技術をもち経験を重ねた歯科医師が「歯の根の治療」を行い、痛みをとることは当然として長期的にきちんと食事ができて健康的に生活できるように治療を行います。
根管治療をおこなわずに放置しておいたり、治療をしたとしても根の治療に不備があると、歯を支えるあごの骨が細菌によって溶かされてしまい抜歯になるケースも多々あります。
下記に掲載する症例は、歯を支えるあごの骨が溶けてしまった患者様を当院で骨再生療法によって治療し抜歯せずに済んだ症例です。
唇側の歯ぐきが腫れたのを主訴として来院
X線で根の治療の不備を確認。それが原因で広範囲にわたって骨が溶けている状況で根が割れている可能性もあったがとりあえず保存を試みる為に根の治療を開始。
5回(約10ヵ月)
歯ぐきの腫れを主訴として来院
骨が溶けている範囲が広いので、根破折を疑い外科的処置を行う。
先端付近にわずかな亀裂を認めた為、プラスチックでカバーし封鎖する。
1年半後に術前よりも骨が再生しているのが確認できる。
約18ヵ月
歯ぐきが腫れた為来院
骨の吸収が広範囲にわたる為、外科手術を行う。炎症の強い歯ぐきを取り除き骨の再生療法及び人工骨の併用の処置を行う
2回
根分岐部の腫脹
根の分れ目の骨がなくなり腫れてきたので外科的処置を行う。
根面の清掃の後、骨再生療法と人工骨の添加を行う。
1回